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石川県柳田星の観察館「満天星」

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2015年7月1日 金星と木星が大接近

7/1(水)金星と木星の撮影出来ました!!下の画像はクリックすると拡大します。

金星と木星 金星と木星

↑真ん中に金星と木星が接近しています。明るいほうが金星、暗いほうが木星です。

金星と木星 金星と木星

↑15cm屈折望遠鏡で撮影しました。左下が金星、右上が木星です。金星は今三日月のような形をしています。

7月1日(水)の日没後、西の空に金星と木星が大接近します。
金星と木星の距離は0.4°ととても近くに見えます。
双眼鏡や小型の望遠鏡なら金星と木星を一緒に見えると思います。
6月からどんどん金星と木星が近づいていくので、数日ごとにどれくらい離れているか観察してみるのも楽しいですよ。
一番接近するのは7月1日ですが、7月12日ごろまでは金星と木星は見ごろです。
観察する時間は20:00〜20:30頃がオススメです。
6月20日には金星と木星、月が西の空に集まります。

満天星では特別な観望会は行いませんが、通常の天体観望会にご参加いただければ金星と木星を見ることが出来ます。

金星と木星
金星と木星

どうして金星と木星が近づいたように見えるの?

金星と木星が実際に近づく訳ではありません。
金星と木星も地球と同じように太陽の周りを回っているので、地球から見ると位置をどんどん変えていきます。
7月1日には地球から見て金星と木星が同じ方向に見えるので、近づいたように見えます。

金星と木星

金星と木星の接近は珍しいの?

金星と木星の接近は年に1,2回は起こっています。
しかし、金星と木星が接近したときに2つの天体が太陽の近くにいると宵や明け方に見えません。また、金星は宵か明け方に見えますが、明け方に接近しても多くの人は見ないでしょう。そのため、見やすい宵の時間に金星と木星が大接近するというのは毎年あるものではありません。

1995年〜2025年で日没30分後の西の空に金星と木星が3°以内に接近する日は以下のとおりです。

日にち 離角(°) 高度(°) 注目度  備考 
1995年11月19日
1.3 7 低いので見えにくい
1999年2月23日  0.45 19 好条件
2002年6月3日 1.7 23 見やすい
2005年9月2日 1.3 6 低いので見えにくい
2010年2月17日 0.6 1 肉眼では難しい
2012年3月13日 3 37 見やすい
2013年5月28日 1.1 7 低いので見えにくい
2015年7月1日 0.4 21 好条件
2016年8月28日 0.5 5 低いので見えにくい
2019年11月24日 1.2 9 低いので見えにくい
2023年3月2日 0.5 22 好条件

※離角:金星と木星との距離     高度:日没30分後の金星の地平線からの高さ

上の表から、過去に今回ほど近づいて見えたのは1999年2月23日でした。今後好条件なのは2023年3月2日です。


ちなみに明け方の東の空に見える金星と木星の接近は以下のとおりです。過去の接近は見やすいものだけ書いてあります。

日にち 離角(°) 高度(°) 注目度  備考 
1998年4月23日
0.3 14 好条件
2001年8月6日 1.2 27 見やすい
2004年11月5日 0.6 15 見やすい
2008年2月2日 0.7 12 見やすい
2014年8月18日 0.45 9 少し低いがとても近づく
2015年10月26日 1 35 見やすい
2017年11月13日 0.55 6 低いので見えにくい
2019年1月23日 1.2 24 見やすい
2022年5月1日 0.25 13 今回よりも近づくので見ごたえがあるでしょう。
 2025年8月12日 1 25 見やすい

※離角:金星と木星との距離     高度:日の出30分前の金星の地平線からの高さ

今年2015年10月26日の早朝にも金星と木星が接近します。今回ほどは近づきませんが、高度が高く見やすいでしょう。
2022年5月1日の早朝には今回以上に金星と木星が接近します。

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